冬山での遭難事案に備えようと、西日本最高峰の石鎚山(1982メートル)で4、5の両日、愛媛県警山岳警備救助隊員や地元の消防署員計約40人による合同訓練が行われた。
 訓練には県警本部のほか四国中央、西条、久万高原の3署と、西条市と久万高原町の消防署から隊員が参加した。
 暖冬の影響で積雪は深いところで40センチほどと例年に比べて少なかったが、所々凍った登山道に初めて参加した隊員らは悪戦苦闘。二の鎖付近(1820メートル)の急傾斜では、つま先を雪に打ち込んで登ったり、滑落時にピッケルを使って止まったりする方法を練習した。
 県警ヘリコプターからの降下訓練では風雪がたたきつける中、先輩隊員が降下する様子を見つめていた。